解説:英単語イメージハンドブック

英単語イメージハンドブック

概要

発売日  :2008年10月4日
著者   :大西泰斗, ポール・マクベイ
ページ数 :256ページ
ジャンル :英単語
対象レベル:☆ ~ ☆☆☆☆☆(すべての人)

構成

Chapter 1. 名詞関連のイメージ
Chapter 2. 動詞関連のイメージ
Chapter 3. 助動詞関連のイメージ
Chapter 4. 前置詞関連のイメージ
Chapter 5. 接続詞関連のイメージ
Chapter 6. ときのイメージ
Chapter 7. 重要なその他の表現

特徴

『ハートで感じる英文法』の著者が送る、イメージで覚える英単語の本。
単語集というよりは「英単語の読み物」といった方が近い。非常に文体が柔らかく、初心者でも読みやすいのが特徴。
「ネイティブは、単語にイメージを感じている。そのイメージを捉えれば単語の正しい使い方が分かる」というスタンスで、イメージ重視で基本的な単語をひとつひとつ解説している。
単語の正しい語法、使い分け、応用性のある訳し方などがいっぺんに学習できるため、英語初心者から上級者まですべての方に強くオススメする
特に初心者の方は、これを読むことで重要な基本単語のカンペキな習得が可能になり、早い段階でスタートダッシュを切ることが可能になる。

中~上級者の方は、本書に出てくる単語のすべてを知っているだろうから、この本で学ぶ意義は一見ないように思える。
しかし、よく読んでみてほしい。
本書に出てくる単語のすべてを深く理解しているだろうか?
場所を表す前置詞のatとinの明確な違いを説明できるだろうか?
may, shall, shouldなど、直訳が難しく多様な訳し分けが必要な単語をちゃんと根元から知っているだろうか?
speak, talk, say, tell, chatなどはすべて訳語が「話す」だが、それぞれ明らかに違う意味であることを指摘できるだろうか?
上記はすべて、単語のイメージを捉えていれば一瞬で答えられる質問である。

単語や文法を学んでいて「説明文にはこう書いてあったけど、何となく納得がいかない」という思いをしたことがある方ならば、その疑問は本書と『ハートで感じる英文法』を読めばたちまち氷解するだろう。
ぜひ一読して英語におけるイメージ学習というものの凄まじさを知っていただきたい。

勉強法

単語集ではなく読み物に近いので、空いた時間で一気に読んでしまうのがよい。
内容的にはあまり難しくないので、英語初心者の方にも十分読めるものとなっている。
それでいて上級者でも知らない重要情報が多いので、定期的に読み返して知識を定着させることをオススメする。
これを読まなくとも英語の勉強は可能だが、少なくとも単語に関しては大きな回り道になってしまうので、効果的な勉強にはやはり必読の書といえる。

英単語イメージハンドブック