解説:東大英単

東大英単

概要

発売日  :2009年3月24日
著者   :東京大学教養学部英語部会
ページ数 :288ページ
ジャンル :英単語
対象レベル:☆☆☆☆☆ (上級者)

特徴

本書「プロローグ」の冒頭にも書かれているが、これは受験用英単語集ではない
東京大学教養学部に入学した学生の英作文・英会話・英語プレゼンテーション等の英語発信スキルを高めるために書かれたものである。
東大入試専用の単語集というわけではないので、受験生は注意しよう。

さて、本書のコンセプトは「280語の基本的な単語の使い方をマスターし、英語力を養成しよう」というもの。
文系理系を問わず論文・レポート・報道などに頻繁に使われる基礎英単語が主なので、試験対策というより高い英語力が求められる大学の1年生に有益な参考書である。

間違って使いやすい、ニュアンスが分かりづらい、直訳すると意味が通らない、など多難抱える単語がターゲット。
claim, source, substance, definite, senseなど、一見カンタンだが正しい使用が難しい単語280に、それぞれ適切な例文と詳しい解説が載せられている。

頻出する重要単語の深い知識が得られるので、読解はもちろん英文作成の際にも大きな武器となる。
英語で論文を書く必要がある人は、ぜひ一度読んでおきたい一冊である。

ニュース・報道に登場する単語が多く収録されているので、教養として読んでみるのももちろんオススメだ。
硬派なニュースに挑戦してみようという人の単語集にピッタリである。

勉強法

練習問題はあるが、基本的にただ読んでいくだけでいいだろう。
イラストが少なくほぼ文章なので退屈に映るかもしれないが、英語で重要な単語の深い知識が多く埋め込まれているので、知的好奇心をくすぐられつつ読みすすめられるだろう。
微妙なニュアンスの違いなどをしっかり学んで、読み書きで使える真の英単語力を手に入れよう。

なお本書は間違いなく上級者向けである。
ある程度に英語力があって、更にを目指すという場合にのみ使うといいだろう。

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