超低速メソッド英語発音トレーニング
概要
発売日 :2011年7月25日
著者 :内海 克泰
ページ数 :105ページ
ジャンル :発音
対象レベル:☆ ~ (初級者以上)
構成
Lesson1 舌と口のエクササイズ
Lesson2 基本中の基本
Lesson3 基本母音
Lesson4 二重母音など
Lesson5 子音
Lesson6 発音練習上のヒント
Lesson7 発音しにくい単語の練習
Lesson8 区別しにくい音を区別する
Lesson9 つながった子音の練習
Lesson10 音のつながり(音の変化)
Lesson11 内容のある文章を読む
特徴
発音学習の名著。
「これ1冊あれば発音はカンペキ」と言えるほどの完成度。
最大の特徴は、CDの読み上げ速度が非常にゆっくりであること。
今までよく分からなかった発音でも、恐ろしいほどのスローテンポで聴くことでネイティブの実際の発音法をかなり明快に聴き取れる。
特に母音・二重母音に関してはこの効果が最大に発揮される。
「ア」の発音だけでも複数ある(しかも分かりにくい)ような英語の発音を学ぶ際、ゆっくり発音してくれるというのは非常に助かる手法である。
また、理論重視ではなく実践重視なので、かなりカンタンに解説されている。
文字数もそれほど多くなく、見やすく分かりやすいので英語初心者の方でも十分に使っていける。
図解や「発音する時の口・舌の形」の解説がとても丁寧なので、我々日本人にとって鬼門である「LとRの発音」も容易に習得することが可能。
「今まで同じ発音だと思っていた」発音の明確な違いもよく分かる。
子音のつながり・変化する音にもページが割かれており、後半にはまとまった文章の音読も載っている。
「発音記号どおりに正確な発音をしたい」という方にオススメする、画期的で効果的な参考書である。
また、本書の続編として『超低速メソッド英語発音トレーニング Advanced (CDブック)』が刊行されている。
余裕があれば是非やっておこう。
勉強法
解説を読み、例文を発音していけばよい。
この時、なるべく大きな声で発音すること。
また、口を大きく開く必要がある発音では、大げさなくらい口を大きく開くこと。
英語の発音のキモは「口と舌と息」である。
あまり口や舌を動かさない日本語の発音よりも遥かに大げさな動きが必要になるので、「やりすぎなのでは」と思うくらいおおげさに動かそう。
CDの総時間は80分なので、1日20分やれば4日で一周できる。
大切なのは、最初のうちは継続的にやり、マスターした後でも定期的に復習すること。
英語は使わないと忘れていく。それは発音も同じである。
最初は発音が難しいかもしれないが、3周、5周と繰り返すうちに確実にできるようになっていくはずだ。
LとRの発音ができるようになるだけでもかなり印象が変わってくるので、最初のうちはカンタンそうな発音から取り組むのもいいだろう。