解説:世界一わかりやすい英作文の授業

世界一わかりやすい英作文の授業

概要

発売日  :2008年10月7日
著者   :関 正生
ページ数 :240ページ
ジャンル :和文英訳, 英作文
対象レベル:☆☆ ~ (初中級者以上~)

構成

PART1 「伝わる」英文を書いてみよう!!
PART2 こうすれば英語頭に変わる!!
PART3 ネイティブに見えてる世界を体感する!!
PART4 日本人のまちがった思い込み
PART5 シンプルに書いてみよう!!
PART6 よく使う日本語表現を英語にしてみよう!!
PART7 似たもの単語の使い分け
PART8 ミスしやすい文法ワンポイント

特徴

「いかにしてメッセージを英語で相手に伝えるか」という視点に特化した一冊。
非常に分かりやすく明快に書かれており、参考書というよりは英語読みものといったところ。
「英作文」と銘打たれてはいるが、実質の内容は「日本語から英語へうまく変換する方法」を網羅したもの。
そのため、書くチカラのみならず、話すチカラの向上にも直結するつくりになっている。

われわれ日本人が陥りがちな「日本語をなるべく正確に英語に訳す」という思い込みは、英訳の際にかなりの足かせとなる。
これを本書では、「メッセージが伝われば日本語を逐一訳す必要などない」とし、中学レベルの知識でも十分に相手に伝わる英文を生み出せると断言している。
これはまさにその通りで、先入観を変えればとたんに英訳はカンタンなものになる。

PART2の内容は特に慧眼である。
この30ページを読むだけでも、英語で書き・話すレベルは相当に上がる
英語でメッセージを発信するのに、新しい知識はいらない。ただやり方を変えればいいだけなのである。

他、本書ではよく使う英語の使用法(see, look, watchの使い分け等)、なるべくシンプルな英語でメッセージを伝える方法などを網羅。
読破すれば完全に英作文・英訳の苦手意識が払拭される。

英作文や英訳のスキルを鍛えたい人のみならず、会話力を上げたい人にもオススメできる1冊である。

勉強法

参考書ではないので、ただ読んでいくだけでいい。
内容的にはかなり平易なので、文法知識がある程度ある人なら苦もなく読んでいけるだろう。

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