解説:英会話なるほどフレーズ100

英会話なるほどフレーズ100

概要

発売日  :2000年4月10日
著者   :スティーブ ソレイシィ, ロビン ソレイシィ
ページ数 :239ページ
ジャンル :フレーズ/頻出表現
対象レベル:☆(初心者)以上

構成

Stage1 BABY(赤ちゃん)レベルの頻出フレーズ20
Stage2 KID(幼児)レベルの頻出フレーズ20
Stage3 CHILD(子供)レベルの頻出フレーズ20
Stage4 PRETEEN(9~12歳)レベルの頻出フレーズ20
Stage5 TEENAGER(13~19歳)レベルの頻出フレーズ20

特徴

実践的な英会話レベルを上げたいなら、必ず読むべき一冊

日本の学校での英語教育というのは、「いかに長く難しい英文を正確に読むか」に比重が置かれすぎているため、実践的な英会話力を身につけられる機会があまりに少ない。
そのため「難しい文法も長文読解もできるのに、実際の英会話で自分の言いたいことを言えない」という事態に陥りがちになる。
しかしこれは当然のことで、そもそも「言いたいことを英語で発信する」ということを学校で教えてくれないのだから必然の帰結となる。

ではいったいどうすれば英会話力は上がるのか。
答えは単純で、英会話でよく使われる表現を覚えてしまえばよい

本書は、ネイティブの子供が実際の英会話で用いるフレーズ(頻出表現)を100にしぼったものである。
子供が使うだけあって、”What do you think?”(どう思う?)、”It depends”(場合によるね)、”What’s that mean?”(それ、どういう意味?)など、文が短く意味もカンタンなものがほとんどだ。
それでいて実際の英会話ではバンバン登場する頻出表現なのだから、覚えれば覚えただけ英語力が上がるという代物。

よく「ネイティブの会話はカンタンな英語しか使わない」というが、それをまとめたのがまさに本書だ
「ネイティブとはいえ子供レベルの表現なんて、さすがに今更やらなくてもいい」と思い込んでいる方は、ぜひ書店で一読してみていただきたい。
「英語でこう言いたいのに適切なフレーズが思い浮かばない」とやきもきしていた表現がずらりと載っているはずだ。

「ネイティブの子供レベルからやりなおすなんて……」と恥ずかしがる必要はない。
日本の英語教育では文法や読解を重視するあまり、英会話に関してはネイティブの子供レベルのことすら教えてくれなかったのだ。
本書とその続編『英会話きちんとフレーズ100』『英会話ペラペラビジネス100』をマスターすることで、英会話に関してはほぼ問題ないレベルにまで仕上がるはず。

また、英会話で頻出するフレーズを学ぶということは、ビジネス英会話のチカラも上がることを意味する。
当然、ビジネス英語をその主体に置くTOEICの得点力も向上する。
さらに、近年では会話表現が重要視されるようになってきた大学受験英語においても大きなアドバンテージを得られる。受験のリスニング対策にもピッタリだろう。

即効性があり、英語力全体の底上げも可能なフレーズ/頻出表現を学び始めるには最適の1冊だ。
2000年発売ながらも、いまだにAmazonの「英会話」ジャンルでのランキングトップ3に収まり続ける実力はダテではない。

勉強法

とにかく暗記して、実際の英会話でパッと口にできなければ意味がない。
解説を熟読しつつ、練習問題で応用力を身につけ、付属のCDで発音練習をしよう。
何周もしてひたすら頭につめこむのがよい。
語り口は非常に易しく、図も多めで難しいところはほとんどないので、英語を学び始めた人もバリバリ使っていけるだろう。


CD付 ネイティブなら子どものときに身につける 英会話なるほどフレーズ100 (スティーブ・ソレイシィの英会話シリーズ)

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