大学受験において、覚えた単語の数というのはそのまま実力に直結します。
しかし、何の考えもなしにただ暗記していくだけでは非効率ですし、多大な負担を伴います。
必要最低限の単語を効果的に暗記していくことが、英語で高得点を取るための第一歩です。
受験生の英語対策:単語
・『システム英単語』:最強の英単語集
・『Duo3.0』:単語も熟語もフレーズも
・『速読英単語』:文脈の中で確認
・オススメの勉強法
『システム英単語』:最強の英単語集
間違いなく受験英語における最強の英単語集です。
とりあえずこの一冊をやりこめば、単語はカンペキとすら言えるでしょう。
その最大の特徴は、ミニマル・フレーズと呼ばれる短文。
これにより、試験に出る単語を、試験に頻出するカタチで覚えることが可能になります。
例えばroleという単語には「役割」という意味があります。
また、intervalには「間隔」という意味があります。
これを、”play an important role”「重要な役割を果たす」、”at intervals of ten minutes”「10分の間隔で」、と短文ごと覚えることにより、試験によく出てくるカタチでの単語の記憶が可能になるのです。
これは実際にやってみると極めて効果的な単語学習法で、単語はもちろん語法や前後によく繋がる単語もいっぺんに覚えられるため、学習効率も非常に高くなるのです。
特に語法も一緒に覚えられるというのは、英作文の際に重宝することでしょう。
また、単語の意味は全て頻度順で記載されています。
ひとつの単語に複数の意味がある場合でも、よく出る意味から載せているので、試験にほとんど出ない意味を覚える危険がぐっと減ります。(他の参考書の中には、試験での実際の出現頻度が考慮されていないものがあるのです)
解説も丁寧で、派生語・反意語同意語を網羅。
多義語対策もカンペキ。
復習しやすいページ構成。
まさに当代随一の英単語集です。
『Duo3.0』:単語も熟語もフレーズも
英語を勉強していると、試験ではある言い回しや表現が頻出していることが分かってきます。
そうした、熟語・頻出フレーズの勉強ってどうやればいいのでしょう。
実は、単語集でありながら重要熟語を網羅した参考書が存在します。
その名も『Duo3.0』。
「560本の英文の中に、現代英語の重要単語1600語と重要熟語1000語を凝縮させる」というコンセプトのもと書かれた本書では、短い例文の中に本当に単語1600語と熟語1000語が詰め込まれています。
そして恐るべきことに、復習用CD(DUO 3.0 / CD復習用)を使えばこの560本の英文は1時間で復習が可能なのです。
この究極とも言える効率性を有する本書は、『システム英単語』と人気を二分する単語集界の雄と呼ばれています。
時事英語・会話英語にかなり強いので、リスニング対策としても十分使っていけるのが大きな強みです。
現代英語の重要語を手広く扱っている反面、大学受験用としてはやや漏れが発生します。
メインでは『システム英単語』を使い、熟語・フレーズ・リスニング用として『Duo3.0』を使っていくのがいいでしょう。
速読英単語
「長文を読み、文脈の中で単語を覚える」ということをコンセプトにした単語集です。
文脈の中で覚えるというのは、理想的な単語学習法ではありますが、会得までが困難であり復習もしにくいことを考えると、これでバリバリ覚えるより他で覚えた単語の確認用参考書として使っていくのがベストでしょう。
オススメの勉強法
まず、メインで使っていくのは『システム英単語』がいいでしょう。
『システム英単語Basic』は『システム英単語』に比べ語彙が易しい簡易版ですが、基本的な単語を詳しく説明している第1章はかなり有益です。センター・難関大を受ける人でも一読の価値はあります。
熟語・頻出フレーズ用には『Duo3.0』を使っていくのがオススメです。
『システム英単語』と併せて単語集2冊やるのは「重い」と思われるかもしれませんが、『Duo3.0』は一冊の復習が1時間で終わるという強烈なメリットがあるので、それほど苦にはならないでしょう。
英会話でよく出る汎用表現が多く、センター・二次試験のリスニング対策にもなります。
確認用には『速読英単語』を使いましょう。
時間が無ければムリに使う必要はありませんが、やはり単語は文脈の中で覚えるのが理想です。
速読はもちろん、CDを聴けばリスニングの勉強にもなります。
余裕があれば活用しましょう。