英語勉強法 3.わりとテキトーでもいい

TekiToooo

目次

英語はテスト科目じゃない
失敗する勇気――言い直し・聞き直す
英語のテストは我慢しよう
英語を軽く考えよう

英語はテスト科目じゃない

高校までの教育で、「英語を使う時はどんな小さなミスもしてはならない」と思い込まされてきた方は少なくないでしょう。
多くの人にとって、英語とは「試験の一科目」「就職・転職時の武器」「昇進の必須項目」といったものでしかありません。
その人たちにとっては、重要なのは「英語」ではなく「英語のテストの結果」なのです。
こういう背景があるので、大多数の日本人にとっては、英語とはカンペキに使えなければいけないモノという先入観が働いています。

英語を勉強しようとする際、「適切な参考書を揃える」「英会話スクールを探す」「英字新聞や英語ニュースの購読を始める」といったマジメで堅苦しい方法を取ることを考えていませんか?
英語勉強とは、地道にコツコツ、苦労しつつも努力して、すらすらとカンペキな英語を操れるようになるまで頑張ることだと思っていませんか?

その先入観が間違っていると一概には断定できません。
でも、その考え方は自分を苦しめます。
最初は「今度こそ英語を頑張るぞ」と思ってやっても、結局いつも通り長続きしないでしょう?
「ミスをしない」という考えで始める勉強法は、事実かなりの負荷になるからです。

英語はたかが言葉です。
言葉は、いくら間違えても最終的に正しく伝われば良いのです。

失敗する勇気――言い直し・聞き直す

英語話者は世界で10数億人いますが、正しく英語を話せる人なんてそのうちのほんの一握りです。
インド人だってフィリピン人だって、彼らの話す英語は文法も発音も割とテキトーです。
別の国の英語話者同士が会話をしたら、相手が何を言ってるのか半分くらい、下手したら2割くらいしか分からないということが往々に起こりえます。

でも彼らは英語でコミュニケーションを取れています。
なぜでしょう。

話して伝わらなかったら、言い直しているからです。

「マンダウエ通りに行きたい!」
あれ、伝わらない。
「マンダウエ通りに行きたいんですが」
ダメか、もっとゆっくり大きく言ってみよう。
「マ ン ダ ウ エ 通り に 行き たい」
またダメか。発音が違うのかな。
「メェアンダウェ通りに行きたい」
またか。何だろう。もしかして場所を知らないのか?
「えっと、近くに大きなホテルがある通りなんですが……」

このように、実際のコミュニケーションでは「言い直し」が頻繁に発生します。
というかむしろ、言い直しなしで一発でコミュニケーションが取れるなんてことはネイティブスピーカー同士でも珍しいです。
日本人同士が日本語で話をしていても、時々「声が小さい」とか「滑舌が悪い」とか「早口で聞き取れない」とか「方言が」とかで言い直し・聞き直しが発生することは多いものです。

分からなかったら、「分かるまで」言い直し聞き直す。
これが言葉の常識です。
そして英語は言葉です。
一発で伝え、一発で聞き取る必要はありません。
とにかくコミュニケーションが取れるまで諦めないことが大切です。

英語のテストは我慢しよう

「そうは言っても英語のテストやTOEICの試験などではミスをしない英語力が必要じゃないか!」とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。

その通りです。
試験の英語はテキトーではアウトです。

じゃあこれまで何を述べてきたのかというと、あくまで「英語というコミュニケーションの道具を難しく考えない」という心構えを書いてきただけです。
試験の英語の延長線上で、実際のコミュニケーションの英語を考えたらつらいですよ、というものです。

では試験の英語の勉強方はどうすればよいのでしょう。
これはもう「暗記するべし」の一言に尽きます。
出題される文法も単語も限定されていて、しかもそれが事前に公布されている「試験英語」には、丸暗記が一番効果的です。
繰り返し繰り返し同じことを記憶していけば、かならずその物は長期記憶になっていきます。
時間をかけてじっくりと勉強しましょう。

とは言え簡単に丸暗記ができたら苦労しないのが世の常です。
当blogでは、文字を追うだけの丸暗記に頼らない視覚的・聴覚的な英語勉強法を紹介し、さらに英語を話す時のネイティブの脳のイメージも併せて掲載することで、より楽で効果的な勉強法を掲載しています。

英語を軽く考えよう

コミュニケーションを取るための英語を学ぶ人も、試験で高得点を取るための英語を学ぶ人も、英語を難しく捉えないでください。
英語はたかが言葉です。
10数億人も話せる人がいます。
70歳から英語を学んで話せるようになった人もいます。

勉強すれば、必ず誰でも英語力は上がります。
脳の構造的にそうなっているからです。
必要なのは、勉強する時間と意思。
そして、効果的な勉強法を知っていること。

英語勉強法を知って、「英語って大したことないんだな」と思ってください。
その時からあなたの英語力は飛躍的に向上していきます。

TOPに戻る