Duo3.0
概要
発売日 :2000年3月
著者 :鈴木 陽一
ページ数 :432ページ
ジャンル :英単語・英熟語・フレーズ/頻出表現
対象レベル:☆☆ ~ (初・中級者以上~)
特徴
他のものとはかなり毛色の違う単語集になっており、その実用性・効率性の高さから受験生~TOEIC・TOEFL・英検高得点を目指す人など幅広いニーズに即応する、最も効率的な英単語集である。
単語集と熟語集を1冊に統合
本書の大きな特徴は、「現代英語の重要単語1572語と重要熟語997語をわずか560本の英文に凝縮させたこと」である。
従来であれば560本の例文からは560語の重要語しか覚えられなかった。
しかし、本書なら560本の例文で単語集1冊分の単語+熟語集1冊分の熟語がマスターできる。
これは、1例分に1語しか重要語を含まない従来のスタイルと比べ、実に5倍もの学習効率の向上を意味する。
「短い例文で単語を覚えていく」というスタンスは『システム英単語』と共通するが、『Duo』では熟語も覚えられるということが何よりも大きい。
“get to…”(~に着く)、”try … on”(~を試しに着てみる)など、カンタンだが使用頻度の高い句動詞が網羅されており、会話の定型フレーズ・重要構文なども合わせて約1000語の熟語を1冊で学べる参考書は他に類を見ない。
重要な単語と熟語を、1冊で学べる。
驚くほど効率的な単語集なのである。
大学入試からTOIECまで幅広く対応
『Duo3.0』の掲載語で対応できる範囲は、公式では以下の通りにアナウンスされている。
大学入試(偏差値):58~65程度
英検:準1級
TOEIC:600~780点
TOEFL:60~90点
収録されている語は、いずれも現代英語の重要語なので、大学受験における学術系の単語・TOEICで頻出するビジネス用語・英検で欠かせない日常英単語・ニュースで使われるような単語、などが幅広く網羅されている。
「こなれた表現や英会話で実際に頻出するフレーズを多く取り扱っている」という特徴は、特に日常会話が弱点になりがちな大学受験生にとっては、リスニング時に大きな武器となるだろう。
他の単語集は「大学受験用」「TOEIC用」と掲載語が明確に区別されているのに対し、本書は大学受験からTOEICまで一冊でかなりのレベルをカバーできる。
1度でも『Duo』をこなしておけば、英語力の基礎が確実に築かれるといって間違いないだろう。
驚異的な復習効率
ある意味これが最大のメリットである。
特に受験生にとっては垂涎モノとなる。
『Duo3.0』の英文560本は、復習用CD(DUO 3.0 / CD復習用)を使えば1時間での総復習が可能となる。
単語1572語と熟語997を含む560本の英文が、1時間で総復習可能。
試験直前に1時間で重要語をすべて確認できるというのはすさまじいメリットである。
音声CDを聴くだけなので、耳を慣らす意味でリスニング対策にもなる。
本番直前の強い味方になるだろう。
まさに究極の効率性を極めた単語集なのである。
勉強法
まずは560本の見出し英文を、それぞれの単語・イディオム(熟語)の意味をしっかりとらえつつ進んでいく。
中には文法的に少々難しい文ものがあるので、最低でも中学レベルの文法はマスターしてから臨むのがいいだろう。
英文を見てパッと意味が分かるようになったら、どんどん音読していこう。
『Duo』のキモは音読にあると言ってもいい。
一文一文が珠玉の英文である。例文ごと覚えてしまおう。
音読することで文の記憶力が上がるのはもちろん、発音・アクセント・イントネーションを体得でき、リスニング対策にもなる。
音声CDには2種類有り、一文ごとに
①「和訳 → 英文スロースピード → 重要語読み上げ → 英文ナチュラルスピード」という構成の「基礎用CD(DUO 3.0 / CD基礎用)」、
②「英文ナチュラルスピード」のみの「復習用CD(DUO 3.0 / CD復習用)」
がある。
丁寧に学べるのは①の方だが、1時間での復習が可能なのは②のみである。
とりあえず②は絶対に買い、音声でも詳しく学びたい人は①を買うといいだろう。